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国際
2015年4月16日 17:57

遺族の怒り…矛先は政府にも 韓国沈没事故

 韓国のセウォル号沈没事故から1年。事故を受けた課題は今も残されたままで、遺族らは政府の対応に不満を強めている。

 韓国・安山市の追悼施設では高校生の両親や地元の市民らが集まり、数千人規模の行事が行われるはずだったが、中止となった。遺族らは朴槿恵政権に対する抗議の意味だと説明している。

 事故を受けての課題は真相究明と再発防止だが、これが難航している。真相究明にむけては「特別調査委員会」がつくられたが、調査のやり方をめぐり政府と遺族側の折り合いがつかず、調査は始まってもいない。

 再発防止について朴大統領は事故後、「犠牲を無駄にしない」と約束し組織改編を行ったが、事故後も安全軽視による事故が相次いだ。16日付の中央日報の世論調査によると、今後、大型事故が起こる可能性があると回答した人は86%にも及んでいて、国民の信頼を得るにはほど遠い現状がある。

 また、朴大統領が16日午後、事故現場に近い港を訪れたが、その場にいた遺族数十人が抗議のために離れたほか、市民が「帰れ」と声を張り上げる場面もあった。事故から一月後の時点では「責任は自分にある」と涙を見せた朴大統領だが、その後は遺族代表の面会要請をたびたび断ってきた上、16日はこれから外遊先のコロンビアに向かう。

 子供たちの命と引き替えに韓国は何を学んだのか?遺族は失望と怒りを募らせている。