水原被告が2か月ぶりに公の場に 今後は… 大谷翔平は「睡眠が足りてない日が続いた」と明かす
司法取引によって有罪を認めていたはずの水原被告。一転して「ノット・ギルティー」、無罪を主張しましたが、どのような事情があるのでしょうか。
アメリカで活動する国際弁護士に聞きました。
米4州で活動 国際弁護士 吉田大氏
「判事というのは今回、保安判事、連邦判事、2種類の判事が出てきます。これをたとえるなら、医者と看護師の役割と考えてください。医師が出てくる前に、手続き等を看護師さんがするように、1回目の罪状認否は、保安判事“看護師”が淡々とこなしている」
司法取引は、ここでいう“医師”連邦判事と、裁判所、水原氏の3者で合意した時に初めて効力を発揮するため、その段階で有罪を主張するのではないかと、吉田氏は指摘します。
国際弁護士 吉田大氏
「(水原被告の)弁護士は、“医師”(連邦判事)の前に行った時に有罪答弁に切り替えます。それまでは形式的に有罪答弁をしないと。この事件を解決するために、少しでもリスクあることを避けたいと考え、 このような戦略を打って出た可能性」
裁判での水原被告の様子について、傍聴していた法廷画家はこう話します。
裁判を傍聴 法廷画家
「彼は体を震わせたりといった緊張は見られませんでしたが、 とにかく法廷の中にいたくないようでした。判事が認否を聞くと、水原氏は一瞬ためらって、弁護士が彼に触れるとこう答えました。『Not guilty』(無罪です)」
まっすぐ前を向き、終始落ち着いた様子で、判事の質問に答えていたという水原被告。罪状認否は5分ほどで終了したといいます。
NNNロサンゼルス 橋本雅之記者
「罪状認否を終えた水原被告が裁判所から出てきました」
「水原さん、大谷さんに一言ありますか」
水原被告
「…」
NNNロサンゼルス 橋本雅之記者
「自分がやったことに対して反省の思いはありますか。水原さん一言お願いします」
水原被告
「…」
先月には、「大谷選手やドジャース、MLB、みずからの家族に謝罪したい」と声明を出していましたが…
NNNロサンゼルス 橋本雅之記者
「水原さん、大谷選手は本当に水原さんを信頼していたと思うが、その信頼を裏切ったことについて一言お願いします」
水原被告
「…」
NNNロサンゼルス 橋本雅之記者
「前回大谷選手に謝罪したいという声明を出していましたが、そのことをご自身の口で、今ここで説明していただけませんか」
水原被告
「…」
硬い表情を崩さないまま、弁護士と車に乗り込み、裁判所を後にしました。
◇
日本時間15日の試合後、大谷選手が記者からの質問に答えました。
通訳
「フィールド内外でいろいろと対応しないといけないところがあったと思いますが、それを乗り越えられていると思うが、どう思いますか?」
大谷翔平選手
「最初の方はいろいろあったので、ちょっと睡眠が足りていないなという日が続いてましたけど、最近は時間にもだいぶ余裕が出ているので、いい睡眠をとって、一日一日大事にプレーできているなと」
問題が発覚した時期は、睡眠が足りていない日が続いていたと明らかにしました。記者からはさらに次の質問が。
通訳
「いつからしっかり寝られるようになった?」
大谷翔平選手
「いろいろと物事が進展して、いろいろ新しいことが分かって、自分のやるべきことを出して、物事がいったん解決した段階では、僕の方からやることはなくなったので、その段階でかなと思います」