フランシスコ教皇の葬儀に台湾元副総統が参列へ 頼清徳総統参列打診もバチカン側が中国に配慮か

台湾外交部は、21日に亡くなったフランシスコ教皇の葬儀に、元副総統が参列すると発表しました。台湾は当初、頼清徳総統の参列を打診していましたが、バチカン側が中国に配慮したものとみられます。
台湾外交部は、21日に亡くなったローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀に、陳建仁元副総統を特使として派遣すると発表しました。陳元副総統は、フランシスコ教皇と6回面会したことがあることなどから、バチカンとの協議の結果、決定したということです。
バチカンは、ヨーロッパで唯一台湾と外交関係を維持しており、2005年に教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなった際には、当時の陳水扁総統が葬儀に参列したほか、2013年のフランシスコ教皇の就任式にも、当時の馬英九総統が出席しています。
台湾メディアによると、台湾側は当初、頼清徳総統の参列を打診していましたが、フランシスコ教皇は在任中、中国とバチカンの関係改善に取り組んでおり、バチカン側が中国に配慮したものだとみられます。
台湾外交部は、「今後もバチカンとの関係を深め、普遍的な宗教の自由の価値を推進していく」としています。