中国、1~3月期GDP成長率+5.4% 国内では「トランプ関税」影響出始める
中国のことし1月から3月までのGDP=国内総生産の成長率は、去年の同じ時期と比べて5.4%の伸びとなりましたが、国内では「トランプ関税」の影響が出始めています。
中国のことし1月から3月までのGDPの成長率は、政府の景気刺激策などにより、去年の同じ時期と比べてプラス5.4%となり、「5%前後」の年間目標を上回りました。
ただ、国内ではトランプ関税の影響が広がり始めています。世界屈指の花火の生産地として知られる湖南省・瀏陽市。
中国から海外に輸出される花火のおよそ7割が、ここで生産されていますが、最大の輸出先がアメリカです。
米国向け花火の販売業者
「多くのクライアントが注文をキャンセルした。関税で値段が高すぎる」
米国向け花火のバイヤー
「出荷準備のものが全てストップした。発送中止になり、花火が数十箱、倉庫においてある」
先月になって輸出量が、すでに3分の1まで減少したといいます。
この生産工場では、7月のアメリカ独立記念日に向けた発注を多く受けていましたが、出荷ができない状況で、在庫が山積みになっていました。
中国経済を引っ張ってきた輸出が、今後、激減するとみられ、先行きの不透明感が増しています。