米軍「トランスジェンダー」への制限撤廃

アメリカ国防総省は、心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」に対するアメリカ軍での制限を撤廃することを明らかにした。今後、「トランスジェンダー」の人の入隊も認められることになる。
カーター国防長官「『トランスジェンダー』のアメリカ人が軍に入隊できないとしてきた措置を撤廃する。『トランスジェンダー』であることを隠すことなく従軍でき、除隊させられることはなくなるだろう」
アメリカ国防総省は、約130万人のアメリカ軍の現役兵士のうち、少なくとも2500人が心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」だと推定している。現在は「トランスジェンダー」だと発覚すると、除隊を命じられたり、昇進できなかったりなどの差別を受けていた。今後はこうした制限を撤廃するほか、入隊も認められることになる。
国防総省は、女性兵士が特殊部隊も含むすべての職種に就けるようにするなど、性別による制限の撤廃を進めている。