トランプ大統領「私も出席する」突然表明 “交渉役”赤沢経済再生相がアメリカ到着、トップと会談へ
トランプ関税をめぐり“国益をかけた”交渉が迫る中、日本時間16日夜にトランプ大統領が、自らも交渉に出席する意向を明らかにしました。急きょ、トップと会談することとなった赤沢経済再生担当相は、アメリカに到着しました。
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アメリカのトランプ大統領は日本時間の16日午後7時半ごろ、日米の関税をめぐる交渉について言及。
トランプ大統領のSNSより
「日本はきょう、関税と軍事支援に関する費用、そして『公正な貿易』について交渉するため訪れる。私は財務長官と商務長官とともに協議に出席する」
自身も出席することを明かしたほか、在日米軍の負担についても議題にあがる可能性を示唆しました。
これを受け、日本でも急きょ動きが。政府関係者によると、首相公邸で緊急会議が行われ、トランプ大統領が交渉の場に出席する意向を示したことを受け、対応を協議しているということです。
果たして、交渉の行方は…
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私たちが取材に向かったのは、アメリカ・カリフォルニア州にある、日本食レストラン。
三角形のケースにご飯を詰めて作っていたのは、おにぎりです。ほかにも、定食やすしなど、コメを使ったメニューがずらり。
アメリカでも親しまれている日本の主食コメについて、“トランプ関税”をめぐる日米の交渉で、アメリカが問題提起する可能性が危惧されています。
トランプ大統領(2日)
「日本は(アメリカ産の)コメに700%の関税を課している」
日本が、アメリカから輸入するコメに対し700%の関税を課していると、一方的に主張しているトランプ大統領。
これは事実ではなく、日本は一定量のコメを関税ゼロで輸入していて、その枠を超えた分は1キロあたり341円を課税しています。
しかしアメリカ側は、日本が高い関税をかけ、アメリカ産のコメの輸出を妨げているとして…。
アメリカ通商代表部 グリア代表(8日)
「日本市場への参入、特に農業市場への参入を拡大し良好にしたい」
コメをより多く輸入するよう、求めてくる可能性があるのです。こうした動きに不安を覚えているのが、日本のコメ農家です。