×

NZ首相、任期中に辞任意向“家族を犠牲”

2016年12月5日 16:24

 ニュージーランドのキー首相が、5日、突然、任期途中での辞任の意向を表明した。家族との時間を犠牲にしてきたことを辞任の理由に挙げている。

 キー首相は、5日の記者会見で「もっとも困難な決断だったが、辞任するのに適切な時期だ」などと述べ、任期途中で辞任する意向を表明した。理由としてキー首相は「私の職責と愛する国のために全てをかけてやってきたが、家族に多くの犠牲を強いてきた」と述べ、家族との時間を増やしたいと説明した。また「長く政治家を務めたことで評価されたいとは思わない」とも述べ、世代交代のため、後継に国政を託す考えも示している。

 キー首相は2008年に就任、現在3期目で、2011年、日本人28人を含む185人が犠牲になったクライストチャーチの地震からの復興にもあたった。

 後任については今月12日に開かれる与党・国民党の会合で選出される見通しだが、キー首相はビル・イングリッシュ副首相を支持するとしている。