クアッド声明念頭に…中国政府が強く反発「根拠ない非難をしないよう求める」
日米豪印4か国によるクアッド首脳が共同声明で中国を念頭に「威圧的な行動に強く反対する」などと表明したのに対して、中国政府は強く反発しました。
クアッド首脳が発表した共同声明では、中国を念頭に「海洋秩序に対する挑戦に対抗するため国際法の遵守を擁護する」「あらゆる威圧的、挑発的、または一方的な行動に強く反対する」などと表明しています。
これに対して中国外務省の報道官は、「関係国に対し、偏見をもって全く根拠のない非難をしないよう求める。小さなグループを作り、陣営の対立を作ることこそ、平和で安定した海洋秩序の構築を脅かすことになる」と強く反発しています。
一方、中国外務省は、王毅外相が23日、中国を訪れている国連のバチェレ人権高等弁務官と会談したと発表しました。バチェレ氏は国連の人権部門のトップで、人権問題が指摘される新疆ウイグル自治区を視察する予定です。
王毅氏は「一部の国と反中勢力が国際的にウソの情報を流し、人権を政治化、武器化している」と主張した上で、「この訪問を通じて事実を明らかにし、真実を語り、デマや嘘を破綻させるよう望む」とけん制しています。