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2017年2月15日 17:31

“暗殺”5年前から計画か~韓国情報機関

 北朝鮮の金正恩委員長の異母兄弟にあたる金正男氏がマレーシアの空港で何者かに襲われ、殺害された。韓国・ソウルから藤田賢治記者が最新情報を伝える。

 韓国の情報機関は、「今回の事件は北朝鮮の工作員による長期にわたる暗殺計画が実行されたもの」との分析を示した。

 情報機関の国家情報院は15日午後、国会で事件について説明し、「金正男氏は毒物による殺害と強く推定されると説明し、現場の空港から逃走した2人の女について、アジア系であることや手口などから北朝鮮の工作員と推定される」との見方を明らかにした。そして殺害は金委員長の命令だったとの認識を示した。

 情報機関の説明を受けた国会議員「金正男氏暗殺は金正恩執権以来の至上命令。つまり、必ず実行しなければならない命令だったそうだ」

 韓国の情報機関は、「正男氏の殺害は金委員長が指導者になったときから指示された必ず実行しなくてはいけない命令だった」と説明したという。金委員長が指導者になった5年前から継続されていた計画で、それが13日に遂行されたという見方。

 なぜ、母親違いの兄に対してそうした命令を出したのかについては、理解が難しいところだ。正男氏は北朝鮮国内に自らを支持する勢力があったわけではなく、金委員長にとって決して脅威ではなかった。それにもかかわらず暗殺を指示し、計画が継続されたことについて、情報機関は「金委員長の偏執的な性格からくるものだ」との分析を示した。また、このことによりこれまで金正男氏を保護してきた中国との関係が悪化する可能性が高いとしている。

 金正男氏に対しては、情報機関によると、2012年にも一度暗殺が計画されたという。ただ、このときは実行はされず、その後、正男氏は金委員長に手紙を出し、「命令を取り消して自分と自分の家族を生かしてほしい。自分には行き場がなく、逃げるためにできるのは自殺することくらいだ」と伝えていたという。