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2017年4月22日 18:46

移民、EU、そして銃撃…仏大統領選投票へ

 23日に第1回の投票を迎えるフランス大統領選挙。過半数を獲得する候補がいなかった場合、上位2名が2週間後の決選投票に進む。20日にパリで起きたテロ事件は、大統領選にどのような影響を及ぼすのだろうか?

 今週、パリ市内の会場では、多くの人々や報道陣が“ある人”の登場を待ち構え、壇上に姿を見せると熱烈に歓迎した。

 大統領選の有力候補の1人、エマニュエル・マクロン氏。39歳と若く、銀行の副社長を経てオランド政権で経済閣僚を務めるなど華やかな経歴の持ち主。会場には、マクロン氏の高校時代の恩師で20歳以上も年上ということで話題を呼ぶ妻・ブリジットさんの姿もあった。

 マクロン氏は、移民を積極的に受け入れることやEU・ヨーロッパ連合残留を訴えている。

 独立系・マクロン氏「我々にはEUが必要です。ですから、我々はEUを支持していきます」

 選挙戦では常にトップ争いをしてきたマクロン氏。都市部の若者層からの支持が厚い一方で、支持基盤を持たないため浮動票の掘り起こしがカギとなる。

 パリで働くクリステル・デルノさんは、いまの政治への不満からマクロン氏の選挙活動に参加するようになった。しかし、市民の中にはその政治姿勢に疑問を呈する人たちもいる。

 デルノさん「マクロン候補をお願いします」

 男性「いらないよ」

 デルノさん「なぜですか?」

 男性「オランド大統領が嫌いだから。オランド・ベビーも嫌いだ」

 大統領選への出馬を見越して、支持率が低迷するオランド政権を飛び出したと言われるマクロン氏。その主張は具体性に欠けるとも指摘されている。

 そんな中、選挙戦最終盤で流れを左右するかもしれない出来事が起きた。誰もが知るパリの目抜き通り、シャンゼリゼ通りで起きた銃撃テロ事件。投票日のわずか3日前の出来事だった。

 このテロ事件を受けて、移民の受け入れ制限や治安強化を訴えて来た極右政党・国民戦線のルペン党首が勢いづいた。テロ事件はルペン候補に有利に働くとも指摘されている。

 「過去の政権とは正反対に進むべきだ」などと述べ攻勢をかけるルペン氏に対し、マクロン氏は「恐怖に流されてはいけない」と、有権者に冷静な判断を呼びかけた。

 選挙活動は21日で終了したが、最終日の世論調査ではマクロン、ルペン両氏を含む主要4候補による混戦となっている。過半数をとる候補がいなければ、上位2人が決選投票に進む第1回投票はいよいよ23日に行われる。

世論調査(4/21 IFOP調べ)
 マクロン候補   24.5%
 ルペン候補    22.5%
 フィヨン候補   19.5%
 メランション候補 18.5%