韓国の朴槿恵前大統領が罷免されたことに伴う大統領選挙を今月９日に控え、３日、投票前最後の世論調査が発表された。最大野党の文在寅候補が大きくリードしている。

　韓国の調査会社が発表した投票前最後の世論調査（５／１～５／２リアルメーター調べ）では、北朝鮮との対話の必要性を訴える最大野党「共に民主党」の文在寅候補が支持率４２．２％で、２位以下を引き離してトップを走っている。一方、選挙戦序盤は接戦を演じていた安哲秀候補は１８．６％と失速し、３位の洪準杓候補に並ばれる結果となっている。

　安氏の支持離れの理由は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射などを繰り返すなか、北朝鮮に対してより厳しい姿勢の候補に支持が流れたためとみられる。選挙戦は残り１週間をきったが、文在寅候補が優勢のまま投票日を迎えることになりそうだ。