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国際
2017年6月25日 8:28

モスル奪還作戦 陥落目前の様子を市民証言

 過激派組織「イスラム国」のイラク最大の拠点モスルの奪還作戦が最終局面を迎えている。モスル市民の証言から、陥落目前の様子が明らかになってきた。

 去年10月に始まった、イラク軍などによるモスル奪還作戦。先週、「イスラム国」の支配の象徴だったモスクが破壊され、陥落は目前となっている。NNNは24日、モスルから東に約80キロにあるイラクのアルビルに入った。

 私たちが訪れたのは、市内にある救急病院。24時間態勢で患者を受け入れている。病院には多くの患者が入院しているが、その大半はモスルから搬送されている。彼らの話から、陥落を前にした市内の様子が少しずつ分かってきた。

 「食べ物も仕事も電気も水もなかった」

 「『イスラム国』は人々を家に閉じ込めた。外に出ようとすれば殺された。毎日ミサイルが落ちてきて、死ねたらいいのにと祈っていた。恐ろしくて精神的に参っていた」

 「イスラム国」は攻撃を避けるため、市民を“人間の盾”にしていたと指摘されている。市民によると、多くの人々を1つの家に集め、逃亡を防ぐために、爆発物を設置することもあったという。「イスラム国」への恐れは根強く、市内に今も残る家族への報復を恐れて、カメラの前で話すことを拒否する人もいた。

 陥落目前のモスル。しかし、今も、人々の心は「イスラム国」の恐怖に支配されたままとなっている。