ARF声明案、北ICBMに「重大な懸念」
来週7日に、日本やアメリカ、北朝鮮も参加して行われるASEAN地域フォーラムの議長声明案が明らかになった。北朝鮮によるICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射実験などに「重大な懸念」が示されている。
フィリピンで7日に開かれるARF(=ASEAN地域フォーラム)には、日本やアメリカ、中国に加え、北朝鮮が参加し、北朝鮮の核・ミサイル問題が議論の焦点になるとみられている。
NNNが入手したARFの議長声明案によると、北朝鮮によるICBMの発射実験や去年行われた2回の核実験などに言及し、最近の朝鮮半島情勢に「重大な懸念」を表明している。
その上で、北朝鮮に対して、国連安保理の決議にただちに全面的に従うように促すとともに、すべての関係する当事者に対して対話を再開するよう訴えている。
一方、南シナ海問題に関しては、中国が進める軍事拠点化の動きに対する直接の言及はなく、「一部の外相によって懸念が示されたことに留意した」との表現にとどまっており、中国への配慮がにじむ形となっている。