中国で「上海モーターショー」が開幕しました。関税をめぐり米中の対立が続く中、出展するメーカーからは「すでに影響がでている」との声もあがっています。

世界最大級の自動車展示会「上海モーターショー」は、23日から中国で始まり、国内外の自動車メーカーが中国で普及するEVなどの「新エネルギー車」を披露し、新たな技術を競い合っています。

渡辺容代記者（NNN上海）「（中国メーカー）BYDは5分間で充電ができる充電システムを開発し、EVの最大の弱点だった充電時間の問題を克服しています」

一方、関税をめぐり米中対立が続く中、アメリカ向けに部品を輸出するメーカーからは、「トランプ大統領の関税政策に翻弄されている」と困惑の声が聞かれました。

部品メーカー担当者「アメリカからは新規発注が来ていない。今年上半期以降は大きな影響がでるだろう」

中国乗用車協会は、去年、アメリカ向けに輸出された中国の自動車は総輸出台数の2％未満で、影響は限定的だとしています。

一方、自動車部品は輸出額のおよそ15％をアメリカ向けが占めていて、中国の専門家は「アメリカの自動車業界にとっても重大な打撃だ」と話しています。