より実戦に近い軌道で発射か 北ミサイル
北朝鮮は29日午前6時前、平壌近郊から東の方向へ弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは北海道の上空を通過して太平洋に落下したという。韓国・ソウルから藤田賢治記者が最新情報を伝える。
北朝鮮は、いずれは日本上空を通過する軌道で発射を行うとみられていたが、ついにその発射に踏み切った。専門家からは、飛距離などから今回発射されたのは中距離弾道ミサイルとの可能性が指摘されているが、5月に発射された中距離弾道ミサイルは高度が2000キロ以上に達した。今回は高度550キロあまりで日本の上空を通過している。
これまでは緊張を避けるために日本を越えないように高く打ち上げていたものを、今回は開発を進めるため、より実戦に近い軌道で発射したと考えられる。