米と中露 北対応で立場の違い浮き彫りに
アメリカ・ニューヨークの国連で21日、北朝鮮への対応を協議する安全保障理事会の外相級会合が開かれた。アメリカとロシア・中国の立場の違いが改めて浮き彫りになった。
アメリカ・ティラーソン国務長官「中国が本当に朝鮮半島の非核化を望むなら、今こそ国際社会と共に圧力をかけ、手遅れになる前に北朝鮮の戦略を変えさせる時だ」
国連総会にあわせて開かれた会合で、ティラーソン国務長官は、ロシアと中国を名指しし、北朝鮮問題の解決には両国の協力が不可欠と強調した。これに対して中国の王毅外相は、「解決には制裁と圧力だけではなく対話と交渉が必要だ」と指摘した。
また、ロシアはラブロフ外相が欠席し、代理で出席した国連大使が、「対話のメカニズムがなくては問題解決は不可能だ」と強調した。
圧力強化を主張するアメリカと、対話重視の中国、ロシアとの溝が改めて浮き彫りなった形。