国際
2017年10月25日 21:27
クルド自治政府 住民投票結果の凍結提案
イラクのクルド自治政府は25日、独立賛成が多数を占めた先月の住民投票の結果を凍結することを政府に提案し、対話を呼びかけた。
イラク北部のクルド人自治区では先月、独立の是非を問う住民投票が行われ、賛成が9割を超えた。
しかし、これに強く反発したイラク政府は報復として、自治政府が実効支配していた油田地帯のキルクークなどを制圧、一部では軍事衝突も起きた。
こうした中、自治政府は25日、住民投票結果の凍結をイラク政府に提案し軍事作戦の即時停止と対話を呼びかけた。
自治政府は国際社会の支持も得られないうえ、収入源の油田も奪われ、追い込まれた形。今後は、事態の沈静化に向けて、イラク政府の対応が焦点となる。