生活向上・軍事力強化…プーチン氏教書演説
ロシアのプーチン大統領が1日、年次教書演説を行った。大統領選挙を今月18日に控え、国民の生活水準の向上や核兵器を含む軍事力の強化など、再選に向けて自身の政策をアピールする場となった。
プーチン大統領「2020年代の半ばには、国民1人当たりのGDPを1.5倍にする。非常に難しい目標だが、実現できると確信している」
プーチン大統領は、演説で、図やグラフを多く使用して、自身の経済政策の実績などを視覚的にもアピール。最低賃金の引き上げや医療水準の改善など、国民の生活水準の向上を強調し、さらなる発展を約束した。
また、軍事分野では、あらゆるミサイル防衛システムの迎撃能力を超えた最新兵器の開発に成功したと主張。核兵器を搭載できる無人潜水艇など、次々と最新兵器やその構想を紹介し、『強いロシア』を印象づけた。
教書演説は例年、12月上旬ごろに行われていて、3月に開催するのは異例。18日に行われる大統領選での再選に向けて、支持の拡大につなげたい思惑があったとみられる。