アメリカのトランプ政権が中国に対し125％の関税を課したことについて、中国外務省は「中国は戦うことを恐れない」として、徹底抗戦の構えを示しつつも、具体的な報復措置については明言しませんでした。

中国外務省は記者会見で、トランプ大統領が表明した中国への125％の関税について「アメリカは自らの利益のために 関税を極限的な圧力をかける武器として用いている」と批判しました。

その上で、「中国は戦うことを望まないが、戦うことを恐れてはいない。中国国民の正当な権利と利益が奪われるのを黙って見ていることは決してない」と述べ、さらなる対抗措置も辞さない考えを示しました。

ただ、10日、中国が発動させた84％の報復関税をさらに引き上げるかなど、具体的な措置については明言しませんでした。

また、トランプ大統領が、「中国は取引を望んでいる」などと発言したことについて、中国商務省は、「対話の門戸は開かれているが、互いを尊重した上で平等に行われるべきだ」と指摘しました。

米中の対立がエスカレートする中、中国政府はさらなる報復に踏み切るか、交渉へとかじを切るか、慎重に検討しているものとみられます。