攻撃計画“誤共有”問題、米雑誌社が詳細公開 トランプ氏は国防長官かばう発言
アメリカのトランプ政権幹部がイエメンのフーシ派攻撃の計画を誤って記者に共有していた問題をめぐり、記者が所属する雑誌社は26日、詳細なやりとりを新たに公開しました。
アメリカの雑誌「アトランティック」は26日、政権幹部らがイエメンのフーシ派への攻撃をめぐり、民間のアプリでのグループチャットで共有していたやりとりを公開しました。
それによりますと、ヘグセス国防長官が攻撃の2時間前から作戦についての投稿を開始し、「13時45分、F18による最初の攻撃開始」など戦闘機による攻撃開始の時刻や、使用する兵器などの詳細を共有しました。また、ウォルツ大統領補佐官は、攻撃開始直後に「建物が崩壊」などとリアルタイムで情報を投稿しています。
アトランティック誌は、敵対する勢力に事前に情報が渡っていたらアメリカ兵が危険にさらされていたと指摘しました。トランプ政権が「機密情報はなかった」として事態を軽視し、「アトランティックがウソをついている」と主張していることから、公開に踏み切ったとしています。
トランプ大統領「ヘグセスは素晴らしい仕事をしている、彼はこの件とは無関係だ。どうしてヘグセスを巻き込むんだ? 彼は何もしていない。これは魔女狩りだ」
トランプ大統領はこう述べ、ヘグセス国防長官をかばう発言を繰り返しました。野党からは、ヘグセス長官やウォルツ補佐官の辞任を求める声が出ています。