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露がウクライナ艦を銃撃・拿捕 国連で非難

2018年11月27日 6:44

ウクライナの軍艦がロシアに銃撃・拿捕(だほ)されたことを受けて、国連の安全保障理事会は26日に緊急会合を開き、アメリカなどがロシアの行動を強く非難した。

この問題は、ロシアがウクライナから一方的に編入したクリミア半島近くで25日、ウクライナの軍艦3隻がロシア側から銃撃を受けて拿捕されたもの。この問題をめぐり国連の安全保障理事会は26日、緊急会合を開いた。

会合でアメリカのヘイリー国連大使は、「決して受け入れられない傲慢な行動だ」とロシアを強く非難したほか、緊急会合終了後にはEU(=ヨーロッパ連合)加盟8か国が連名でロシアに対し、拿捕した船舶と乗組員の即時解放を求める声明を出した。

一方、ロシア側は「ウクライナが攻撃的な挑発を行い、国際法違反を犯している」とした上で、アメリカなど西側諸国がウクライナとロシアを分断させようとしていると強く反発した。

こうした中、ウクライナの最高会議はロシアと国境を接する地域などで、28日から30日間、政府や軍の権限が強化される事実上の戒厳令の導入を承認するなど緊張が高まっている。