アメリカのトランプ大統領が関税をめぐる圧力をかける中、カナダで28日、下院の総選挙の投開票が行われ、トランプ政権に強硬な姿勢を示すカーニー首相が率いる与党・自由党が勝利しました。

カナダの公共放送CBCは、これまでの開票の結果、カーニー首相が率いる与党・自由党が第一党の座を維持することが確実になったと報じました。議席が過半数に届くかは、まだ判明していません。

自由党を率いたトルドー前首相が辞意を表明した今年1月時点の世論調査では、野党・保守党の支持率が大きくリードしていました。

しかし、トランプ大統領が、「カナダは51番目の州になるべきだ」と発言したほか、カナダに対する関税圧力を打ち出したことなどを受け、トランプ氏に対し、強硬な姿勢を示す自由党が国民の支持を集め逆転しました。

自由党が率いるカナダがトランプ氏と今後、どう向き合うかが注目されます。