ウクライナで先月行われた大統領選挙で当選したコメディー俳優のゼレンスキー氏が２０日、大統領に就任した。

コメディー俳優だったゼレンスキー氏は、既存の政治への不信感を背景に先月の大統領選で圧勝。２０日、ウクライナ大統領に就任した。

ゼレンスキー氏は就任演説で、優先課題として親ロシア派との紛争が続く「東部ドンバスの停戦」をあげ、対話による紛争終結に取り組む姿勢を見せた。

その一方で、ロシアが編入したクリミアや紛争が続く東部は「ウクライナの領土だ」とあらためて強調した。

また、ゼレンスキー氏は、「議会を解散する」と突然表明した。前大統領の会派が議会で多数を占めるなか、早期の議会選挙で支持基盤を固める狙いがあるとみられる。

政治経験がなく大統領となったゼレンスキー氏がどのようにウクライナ国内をまとめ、緊張関係のあるロシアと向き合っていくのか注目される。