中国、先月の対米輸出が前年比2割以上減少

中国からアメリカへの先月の輸出が前の年と比べて2割以上減少したことがわかりました。
中国税関総署が9日に発表した貿易統計によりますと、先月の中国からアメリカへの輸出額は、およそ330億ドル(およそ4兆8000億円)で、前の年の同じ時期と比べておよそ21パーセント減少しました。
アメリカのトランプ政権が中国に145パーセントの追加関税を課した影響が出たとみられます。
一方、中国からASEAN=東南アジア諸国連合への輸出額はおよそ21%増加、日本への輸出額もおよそ8パーセント増加していて、アメリカ以外への輸出が拡大しました。また、輸出総額はおよそ3156億ドルで、8パーセントほど増加しました。
早くも関税の影響が出ている中、10日からスイスで米中高官の対面での協議が行われる予定で、激しさを増す米中間の貿易摩擦が緩和に向かうか注目されます。
最終更新日:2025年5月9日 16:31