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ガザ地区保健当局“24時間に87人死亡” イスラエルの大規模地上作戦で犠牲者が急増

2025年5月21日 5:27
ガザ地区保健当局“24時間に87人死亡” イスラエルの大規模地上作戦で犠牲者が急増

イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区で20日も大規模な地上作戦を続けています。ガザ地区の保健当局はこれまでの24時間に87人が死亡したとしていて、犠牲者が急増しています。

「ガザ全域を掌握する」として大規模な地上作戦を続けているイスラエル軍は、20日、これまでの24時間に100を超える目標を攻撃したと発表しました。ガザ地区の保健当局はこの間に87人が亡くなったとしています。

イスラエル政府は19日、3月2日以来初めてガザ地区へ支援物資の搬入を限定的に再開しましたが、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の保健担当は20日、イスラエルによる11週間以上にわたる封鎖で「ガザ地区の栄養失調が急激に増加する可能性がある」と警告しました。

日本やイギリス、ドイツ、フランスなど22か国の外相などは「支援物資を政治化してはならない」と厳しく指摘しています。

こうしたなか、イスラエルはイスラム組織ハマスと停戦交渉をおこなっている代表団が、カタールから帰還すると発表しました。実務担当者は現地にとどまるとしています。

攻撃をやめないイスラエルに対し、イギリスは20日、イスラエルとの自由貿易協定の交渉を一時中断すると発表しました。また、EU=ヨーロッパ連合もイスラエルとの貿易・協力協定を見直すとしています。

最終更新日:2025年5月21日 6:18