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ロシアとウクライナ 約3年ぶりの直接交渉実現の見通し ゼレンスキー大統領、交渉団の派遣決める

2025年5月16日 1:45
ロシアとウクライナ 約3年ぶりの直接交渉実現の見通し ゼレンスキー大統領、交渉団の派遣決める

ロシアとウクライナのおよそ3年ぶりの直接交渉が実現する見通しです。直前まで対応を検討していたゼレンスキー大統領は15日、交渉団の派遣を決めました。

トルコのイスタンブールで予定されているロシアとウクライナの直接交渉をめぐっては、プーチン大統領は出席せず、ロシア側は実務者レベルの派遣にとどめていました。

ウクライナ側は、直前まで対応を検討していましたが、ゼレンスキー大統領は15日、国防相をトップとする交渉団を派遣すると会見で明らかにしました。

また、「ロシアの代表団に決定権はなく、和平交渉に真剣ではない」と批判した上で、自身の交渉への出席は否定しました。

ロシアの代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は15日、「可能な妥協案を話し合う用意がある」とした一方で、「紛争の根本原因を取り除く必要がある」と述べ、ロシア側の従来の主張を繰り返しました。

ウクライナ側は、直接交渉で停戦を求める構えですが、ロシア側は、自国に有利な3年前の交渉の合意案をベースに、様々な条件を突きつける構えで、立場の隔たりは大きいとみられます。

一方、アメリカのトランプ大統領は15日、「プーチンと私が会うまでは何も起こらないだろう」と述べ、自らとプーチン大統領の会談が実現しない限り、和平交渉は進展しないという認識を示しました。

最終更新日:2025年5月16日 1:47