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プーチン大統領、来月9日の戦勝記念日に合わせた“3日間一時停戦”を一方的に宣言 

2025年4月29日 1:21
プーチン大統領、来月9日の戦勝記念日に合わせた“3日間一時停戦”を一方的に宣言 

ロシアのプーチン大統領は28日、来月9日の戦勝記念日に合わせた3日間の一時停戦を一方的に宣言しました。アメリカのトランプ大統領の批判を受け、和平に前向きだとアピールする狙いがあるとみられます。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は28日、来月9日に予定されている第2次世界大戦の戦勝80年の記念日にあわせた、一時停戦を一方的に宣言しました。

停戦期間は、来月8日から10日の3日間=72時間で、ウクライナ側にも同調を求めました。

ただし、ウクライナ軍が停戦に違反した場合、ロシア軍は適切に対応するともしています。

声明でロシア側は、「ウクライナ危機の根本原因を取り除くことを目的に、前提条件なしの和平交渉にのぞむ用意がある」とも表明しました。

トランプ大統領が、ロシアへの追加制裁を示唆するなど、批判を強める中、和平に前向きだとアピールする狙いがあるとみられます。

これに対し、ウクライナのシビハ外相は、自身のSNSで、「なぜ5月8日まで待つ必要があるのか」「ロシアが真に平和を望むのであれば、直ちに停戦を宣言しなければならない」と批判しました。

またアメリカ・ホワイトハウスのレビット報道官は会見で、「プーチン大統領は一時的な停戦を提案したと聞いているが、トランプ大統領は、恒久的な停戦を望んでいる」と強調しました。

今月20日の復活祭=イースターにあわせた30時間の一時停戦では、両国が相手の攻撃を非難し合い、不調に終わっただけに、今回も実効性が問われることになりそうです。

最終更新日:2025年5月4日 17:25