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中国共産党を“批判” AIがサービス停止

2017年8月3日 16:00

 中国の大手IT企業が展開する、インターネット上で人工知能と会話するサービスで、この人工知能が中国共産党を批判し、サービスが停止されたことが分かった。

 中国の大手IT企業「テンセント」は、インターネット上で利用者が人工知能AIとメッセージをやりとりするサービスを提供している。香港メディアによると、利用者が「中国共産党万歳」と書き込んだところ、AIが「腐敗した無能な政治をたたえることができるのか?」と批判したという。また、習近平国家主席が唱える「中国の夢」について問われると、「私の『中国の夢』はアメリカに行くことだ」と答えたという。テンセントは先月30日にこのサービスを停止した。

 秋の党大会をひかえ、中国共産党指導部はインターネット規制を強めていて、中国版ツイッターの「ウェイボー」では、「人工知能は真実を言っているだけ」と擁護する書き込みが相次ぐなど、騒ぎとなっている。