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国際
2022年3月17日 3:43

ロシア嫌がらせで“デフォルト”に? 狙いは欧米・日本の貸し倒れか

ロシアは16日にドル建て国債の利息約138億円の支払期限を迎えます。しかし、準備した外貨が経済制裁で凍結され支払いができず、デフォルト(=債務不履行)に陥るとみられています。一方、「ロシアはあえてデフォルトにしている」との分析もあります。

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有働由美子キャスター
「実はロシアは16日に、大きな節目を迎えています。それがデフォルト(=債務不履行)です」


小栗泉・日本テレビ解説委員
「ロシアはドル建てで国債を発行、つまり借金をしているんでけれども、その利息のうち、16日に支払わなくてはいけない額というのが、約138億円あるんですね。でも今、各国からの経済制裁で、ロシア政府が準備していた外貨の約半分が凍結されているので、ドルでは払えない。だから、『ロシアの通貨ルーブルで支払う』と言っているんですね。ただ、元の契約で『ドルで支払う』としていたのに『ルーブルで支払う』というのは約束違反で、デフォルトに陥る可能性が高いんです」


有働
「となると、ロシアの信頼がガタ落ちになりますよね」


小栗
「確かにそうなんですが、経済評論家の加谷珪一さんは、『あえて、嫌がらせでデフォルトにしている』と分析しています」


有働
「どういうことですか」


小栗
「加谷さんによると、本来、約138億円をドルで払う余力は、ロシアにはあるそうなんです。それなのにデフォルトにすることで、むしろ、お金を貸していた欧米や日本側が貸し倒れ、つまり、借金が踏み倒された形になってしまう。それから、もともとロシアは国債よりも経済制裁の抜け道になっている石油や天然ガスの輸出で得る、年間20兆円のほうがずっと大きい。『欧米の皆さん、これを止める措置まではできませんよね』と突きつけている、というわけなんです」


有働
「となると、あまりダメージはないんでしょうか?」


慶應義塾大学 廣瀬陽子教授
「ダメージはかなりあると思いますが、ダメージがあるからといって、今、戦火を緩めるような状況ではないと思います。制裁が主に打撃を与えるのは国民ですけれども、国民の犠牲をもってしてでも、この戦争をやめられないという状況ではないかと思います」

(3月16日放送『news zero』より)