“世界初”中国で人型ロボットのマラソン大会 背景に米中の開発競争…「最先端技術」世界にアピール
世界で初めて人型ロボットのハーフマラソン大会が中国で開催されました。その背景には、激しさを増す中国とアメリカのロボット開発競争がありました。
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世界各国のメディアが注目。ランナーたちも立ち止まってカメラを向けていたのが…。
記者(中国・北京、19日)
「いまスタートしました。人間のランナーと一緒にロボットが走り始めます」
19日、“世界で初めて”人型ロボットのハーフマラソン大会が中国・北京で開催されました。ヒトが走る横で1分おきにロボットがスタートしていきます。
記者
「手を上げていますね。手を振っています。かわいいですね」
順調なスタートをきったロボットがいる一方で…
記者
「スタート地点でロボットが倒れてしまっています。起き上がらないですね。早くもハプニングです」
“ハプニング”が続出。
記者
「ロボット起き上がりました。なんか応援したくなりますね。頑張れ。方向大丈夫かな、若干足もとがおぼつかないです」
スタートと同時に“制御不能”になるロボットも…。
記者
「ああ、危ない。ロボットが倒れてしまいました。ロボットが倒れて動かなくなりました」
突然、暴走を始めて壁に激突。
記者
「撤収されていきますね」
スニーカーを履いて快調な走りを見せていたロボットも…突然、頭から“前のめり”。
参加したのは中国国内のロボットメーカーや研究機関などが開発した20体。ヒトと同じく個性もそれぞれです。
記者
「これ、遅いですね。これゴールにどれくらい時間がかかるんだろう…」
記者
「こちらのロボット、顔がまるで本物の人間のようです。ただ、遅いですね。スタッフが心配そうに支えています。おそらく完走はできないでしょう」
その一方…
記者
「この子は1人で頑張っています。かわいいな」
ただ“ひとり”黙黙と走り続けるロボットも。
記者
「ゴール地点に、先頭を走るロボットが見えてきました。間もなくゴールです。ゴールしました」
優勝タイムは2時間40分。孤独に走り続けたロボットも2位に入るなど、20体中6体が完走しました。北京市政府の主催で行われたこの大会は、国営放送でも生中継され…
中国国営テレビの放送
「これはただのスポーツ競技ではなく、テクノロジーを試す場です」