トルコ・エルドアン大統領、クルド系政党の代表団と会談 就任後初
トルコの反政府武装組織PKK(=クルド労働者党)が即時停戦を宣言する中、トルコのエルドアン大統領は10日、大統領就任後初めて、クルド系政党の代表団と会談しました。
トルコの大統領府は10日、エルドアン大統領がクルド系政党の人民平等民主党の代表団と会談したと発表しました。エルドアン氏が2014年に大統領に就任して以降、クルド系政党との会談は初めてだということです。
人民平等民主党は会談について、「非常に前向きで、建設的な雰囲気の中で行われた」とした上で、「暴力や紛争のない民主的なプロセスを強化することは、我が国にとって重要であるという点で一致した」としています。
その上で、「今後、さらに強い意志で、平和と民主的な社会の実現に取り組んでいく」と表明しました。
クルド人による独立国家の樹立を目標にテロを繰り返してきたPKKは、刑務所で服役中の創設者・オジャラン氏の呼びかけに応じる形で即時停戦を宣言した上で、オジャラン氏の釈放を求めていて、紛争の終結に向けて、トルコ政府側の対応が焦点となっています。