タイ・バンコクのビル倒壊現場は…行方不明多数 隣国ミャンマーでM7.7の地震
28日午後3時すぎ、ミャンマーでマグニチュード7.7の強い地震が発生しました。隣接するタイ・バンコクでも、ビル倒壊などの被害が起きています。タイの首都バンコクから中継です。
私の後ろにはビルが崩落した後のガレキの山が見えます。この崩落現場では6人の死亡が確認されました。
また、作業員ら117人と連絡が取れておらず、ショベルカーを使ったガレキの撤去など、懸命な捜索が行われています。
また、ドローンや救助犬も投入されていて、救助隊に聞きますと、これから夜通しで作業を続けると話していました。
映像で見ても、こちらのビル、一瞬で崩落したのですが、現場の作業員によりますと、政府機関の庁舎を建設中で、工事は数年前から始まっていたということです。
こちらの建設作業にあたっていた男性に話を聞くことができました。男性は「揺れを感じて、すぐに外に走って逃げた。まだ友人3人と連絡が取れていない。生きていてほしい」と語りました。
また、道を挟んだ反対側は、多くの日本人観光客も訪れる観光名所の市場もある場所で、作業員以外に巻き込まれた人がいないか、現地当局が調べています。
――地震が発生して、最初の夜を迎えて、不安な方も多いと思います。その後、タイでは大きな地震、揺れというのは感じているのでしょうか。
たまに余震はありますが、大きな揺れは感じていません。
しかし、大きな混乱は今も続いています。地震発生直後から電車も地下鉄もストップしていて、タイの市民の足・バイクタクシーですら、つかまらない状況で、車も渋滞で、ほとんど動かない状態でした。
このため、私たちも8キロほど歩いて、ここまで移動してきたのですが、同じように歩いて移動する人々の姿を多く見かけました。
ビルの崩落の影響で、白っぽい灰色の粉じんが街路樹の葉っぱに乗っています。崩落の規模の大きさを物語っています。
当局が復旧を急いでいますが、インフラへの影響は長期化しそうです。