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2021年3月9日 11:22

中国・全人代イチから解説…ポイントは?

中国・全人代イチから解説…ポイントは?
(c)NNN

3月5日から始まった中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会。今回のポイントは経済成長率目標を6%以上に設定した点や5カ年計画および2035年までの長期目標の中身が報告された点、そして香港の選挙制度見直し。これらのポイントをイチから解説する。

5日から中国の国会にあたる全人代、全国人民代表大会が始まりました。さて、今回はこのニュースをなるべくわかりやすく伝えようと、キャラクターのネコの手もかりてポイントを解説していきます。よろしくおねがいします。

(Q.よろしくおねがいします)

さて、初日は「政府活動報告」が行われました。

(Q.耳慣れない言葉ですね。政府活動報告とはなんですか?)

政府活動報告というのは中国政府が去年1年間どんなことをしたのか、そしてこれから1年、どんな見通しの下で何をするのか説明するものです。見通しというのは例えば中国のGDPがことし1年間でどれだけ成長するかで、これを毎年示すのが恒例になっています。

(Q.GDP…成長、よくわかりませんが…)

GDPは国全体でどのくらいお金をかせぐかということですね。例えばネコさんが1年間100個のドングリを拾って1000円稼いだらネコさんのGDPは1000円です。次の年は頑張って110個拾って1100円稼いだら100円増えて、ネコさんのGDPは前の年に比べて10%成長したことになります。

(Q.ことしはどれだけ増えると話したんですか)

6%以上という目標を出しました。ただ、これはみんなが思っていたのより低い目標です。

(Q.なぜなんでしょう)

実際はもっと成長するはずだからです。去年、中国は新型コロナウイルスのため経済が落ち込みました。去年50個しかドングリがとれなかったのに、ことしは普通に100個とって稼いだだけでも100%成長したことになるでしょう。

それと同じで去年悪かった分、本来ことしは普通に戻っただけ8%の成長は堅いとみられています。ただ、実際に目標に掲げられた数字は「6%以上」ということであえて達成しやすい数字をあげました。ことしも新型コロナの影響が続くので先がよみづらいということもあるようです。

(Q.新型コロナの影響が大きいということなんですね?)

そうですね。
全人代ではこれ以外に「5カ年計画」と呼ばれるこれから5年間の経済などの政策、そして15年先、2035年までの長期目標も出されました。将来に向けた計画で使われているのは「自立自強」という言葉です。

(Q.「じりつじきょう」…さっぱりわからないです。)

なんでも自分の国で作れるようにするという目標を立てているんです。

中国はいまアメリカと仲が悪い状態が続いていて、それが中国にとって最大の悩みです。そのなかで例えば携帯電話を作るのに欠かせない部品があるんですが、これをアメリカは中国の会社に売らないと言っています。

中国には同じ部品がないので中国の会社が携帯を作れなくなるかも、という事態になっています。そこで、中国は時間がかかってもアメリカやその同盟国に頼らず自分たちだけで何でも作れるようになりたい。そうすればアメリカとの対立が長引いても大丈夫だという考えなんです。

(Q.他にはどんなことが発表されたのでしょう)

会議の中で香港の選挙制度を見直す案が提案されました。選挙のルールを変えて中国政府の方針に反する人は選挙に出られなくする仕組みが考えられています。

(Q.目的はなんでしょう)

中国政府に批判的な人たちが香港の政治の場に参加できなくするためです。

香港では去年までずっと中国政府に批判的な市民のデモが続きました。こうした人たちに対して中国は去年作った法律で徹底的に取り締まってきたんですが、それでは十分ではないと考えたようです。

例えばおととしに行われた区議会選挙では、中国政府に批判的な人たち、「民主派」と呼ばれていますが、彼らが数多く当選したんです。そしてその結果は中国にとって予想外でした。

ことしは「立法会」と呼ばれる議会の選挙も予定されてきましたが、中国側がどんどん先手を打って民主派の封じ込めをはかっています。