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トランプ大統領、中国への関税「80%が妥当だ」 関税措置めぐる協議を前に

2025年5月10日 4:24
トランプ大統領、中国への関税「80%が妥当だ」 関税措置めぐる協議を前に

アメリカのトランプ大統領は9日、関税措置をめぐる中国との協議を前に、中国への関税は「80%が妥当だ」と表明しました。

トランプ政権の関税措置をめぐり、米中は報復の応酬となっていて、アメリカが中国からの輸入品に145%の関税を課す一方、中国も125%の報復関税を課しています。

こうした中、アメリカのベッセント財務長官と中国の何立峰副首相が今週末、スイスで会談します。

この会談を前にトランプ大統領は9日、SNSに「中国は市場をアメリカに開放するべきだ。閉鎖的な市場はもはや機能しない」と投稿しました。

その上で「中国への関税は80%が妥当だ。あとはベッセント財務長官次第だ」として、協議の内容次第で関税を引き下げる考えを示唆しました。協議の前に「80%」と具体的な数字を示すことで、中国に揺さぶりをかける狙いがあるとみられます。

ホワイトハウスのレビット報道官は9日の会見で「大統領は関税を一方的に引き下げるつもりはない。中国側の譲歩が必要だ」と強調しました。

最終更新日:2025年5月10日 8:59