トランプ大統領、ミサイル攻撃から米全土を防衛するシステム構築…3年以内に運用開始の方針
アメリカのトランプ大統領は20日、ミサイル攻撃からアメリカ全土を防衛するシステム「ゴールデン・ドーム」を構築し、今後3年以内に運用を開始する方針を表明しました。
トランプ大統領は20日、敵国からのミサイル攻撃からアメリカ全土を防衛するシステム「ゴールデン・ドーム」について、自身の任期中の今後3年以内に運用を開始する方針だと明らかにし、「ゴールデン・ドームが完成すれば、ミサイルが世界の反対側から発射されても、宇宙から発射されても迎撃可能になり、史上最高のシステムになるだろう」と述べました。
ミサイル開発を進める中国やロシアへの抑止を念頭に置いたもので、総工費はおよそ1750億ドル、日本円でおよそ25兆円にのぼる見込みです。トランプ氏は、アメリカの隣国・カナダもこのプロジェクトへの参画を希望しているとしています。
ただ、アメリカメディアによりますと、専門家からは実現の可能性に疑問の声があがっているほか、野党・民主党は実業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「スペースX」がシステムの一部を受注する可能性があるとして、利益相反の恐れがあると批判しています。