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2021年8月17日 0:32

“タリバン支配”へ不安「将来どうなるか」

アフガニスタンの首都カブールの空港には、大勢の人が押し寄せていました。反政府勢力タリバンが政権を掌握したことで、国外に逃れようとする動きがありました。

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アフガニスタンの首都カブールの空港で撮影された映像では、大勢の人々が、我先にと飛行機に乗り込もうとしています。銃声が響く中、空港に詰めかけた理由は─。

タリバン幹部
「イスラム教徒のアフガン国民、特にカブールの市民や住民と、この大きな勝利を祝福したい」

反政府勢力タリバンが首都カブールを掌握し、アフガン政府との戦いで勝利を宣言しました。国外に脱出したガニ大統領は敗北を認め、政権は事実上崩壊しました。

カブール市内は車が全く動けないほどの渋滞になっていました。“タリバン政権”の誕生を恐れ、人々が、国外に逃れようとしていました。

アフガニスタンの首都カブールの住民
「タリバンが武器を持って道ばたに立っていた。みんな怖くなり、パニック状態で逃げ出した。街の状況はとても悪く、将来どうなるか不安」

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かつて、アフガニスタンを支配していたタリバンは、イスラム原理主義に基づき女性の権利などを大きく制限してきました。2001年にアメリカ同時多発テロが起きると、その首謀者・ビンラディン容疑者をかくまったとしてアメリカなどが軍事攻撃し、タリバン政権は崩壊しました。

アメリカのシンクタンクが示した今年4月以降のアフガニスタン国内の勢力図では、アメリカが今月末を期限に軍の撤退を進めたことをきっかけに、タリバンが主要都市を次々と掌握し、一気に拡大していったことがわかります。

タリバンの支配に不安が広がります。

アフガン情勢に詳しい慶応義塾大学・田中浩一郎教授
「抑圧的な社会が広がっていくというのが、最大の懸念。特にマイノリティー、婦女子に対しての扱いは極めて厳しくなる」

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日本やアメリカなど60か国以上は共同声明で「すべての人の安全で秩序だった出国」を求めています。

8月16日放送『news zero』より。