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2021年9月15日 18:05

北朝鮮で今何が?国境封鎖から1年半あまり

北朝鮮で今何が?国境封鎖から1年半あまり
(c)NNN

きょう弾道ミサイル2発を発射した北朝鮮。実は、新型コロナウイルスの流入を警戒し、1年半あまりもの間、国境封鎖を続けている。今、北朝鮮で何が起きているのかー。先月、私たちは中国東北部にある北朝鮮との国境の街、図們へ。そこから見えたのは、北朝鮮の南陽。中国との国境を流れる豆満江に沿って張り巡らされた鉄条網。そして、一定の間隔で並ぶ監視小屋。警備につく兵士らはそろって黒のマスク姿だ。依然として、新型コロナの流入を強く警戒している様子が分かる。

続いて見えてきたのは、学校のグラウンド。半ズボン姿で元気よく遊ぶ子どもや、ブランコなのかシーソーなのか、日本では見かけない遊具を乗りこなす子どもたちの姿も。花壇には大量のヒマワリが育っている。北朝鮮でヒマワリは指導者への“忠誠”を象徴するとも言われているが、そんなことを知ってか知らずか、子どもたちが引っこ抜いたヒマワリを振り回して遊ぶ姿も見られた。この街では、厳しい外出制限などはとられていないようだ。

また街では、木炭を燃やして発生させたガスを燃料にする「木炭車」も確認された。長年、エネルギー不足が続く北朝鮮では、木炭車や牛車など古くからの輸送手段が今でも重宝されているようだ。

一方、中国と北朝鮮をつなぐ国際列車の線路脇では、住民が腰掛けたり自由に行き来したりする姿がみられた。新型コロナの影響で陸路での貿易がストップしたため、列車は全く動いていないのだ。去年1年間の北朝鮮と中国の貿易総額は、コロナ前のおととしと比べおよそ75%も減少。国連の専門機関は今年7月、「貿易制限の影響で食糧不足に陥る可能性がある」と指摘したうえで、数か月のうちにおよそ86万トンが不足すると推定、「輸入や援助で穴埋めしなければ、8月から10月にかけてひどく乏しい時期になる」と警告した。北朝鮮事情に詳しい、環日本海経済研究所の三村光弘主任研究員はこう話す。「餓死という極端なところまでいくのかは別として、今まで食べていた量をずいぶん減らさないといけない、例えば卵は1週間に2回くらい食べられていたのが月に1、2回になるとか、そういうことは考えられる。北朝鮮のあちこちで影響があるのかなと思う」

では、こうした“封鎖”の影響を北朝鮮はどうしのいでいるのか。そのカギを握るのが、朝鮮半島の西側に位置する中国・山東省の竜口だ。そこは、北朝鮮と中国との海上貿易の「拠点」だったー。