【本命不在?】世界が注目 新たな教皇を決める「コンクラーベ」開始 混戦の“教皇選挙”
新たな教皇を決める選挙「コンクラーベ」は、7日午後11時半から始まります。過去には最大で3年かかったという完全密室の秘密選挙は混戦が見込まれています。
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日本時間7日午後5時ごろ、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂。枢機卿らが集まって、次の教皇を選ぶ前の特別なミサが行われました。
日本時間7日午後11時半から、次の教皇を選ぶ選挙「コンクラーベ」の最初の投票が始まります。街ではすでに盛り上がりを見せていて、亡くなったフランシスコ教皇のグッズを販売する店も登場。
バッグを購入した人(バチカン市国 6日)
「亡くなった教皇との思い出となる特別なバッグです。彼はとても謙虚で貧しい人に仕え、これまでの教皇とは違いました」
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イタリア・ローマの仕立屋。店主のラニエロさんが見せてくれたのは、フランシスコ教皇と一緒に映った写真です。
仕立屋の店主 ラニエロさん(イタリア・ローマ 6日)
「ニコニコしてますよね。本当にお会いできてうれしかった」
ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世、フランシスコ前教皇と、歴代3人の教皇の法衣(ほうえ)を仕立ててきたラニエロさん。
次の教皇にも着てほしいと、新たに祭服を作ったといいます。ただ、まだ誰になるかも決まっていないため…。
仕立屋の店主 ラニエロさん
「S・M・L、3つのサイズの服を作りました」
──どういう機会に着るものですか?
「(教皇が決まって)初めてバルコニーに姿を見せるときです。(あの)服を着てくれることを願っています」
取材中、ラニエロさんと話す帽子をかぶった男性。なんと現役の枢機卿でした。
──何を買われたのですか?
枢機卿
「靴ひもを買いました」
──(コンクラーベは)どのくらい時間がかかりそうですか?
枢機卿
「わかりません。神が決めることです」
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133人の枢機卿の中から、世界14億人のカトリック教徒の頂点に立つローマ教皇が決まる、今回の「コンクラーベ」。
携帯電話は没収、電波も遮断され“密室”となったシスティーナ礼拝堂を舞台に行われます。どうやって次の教皇が決まるのか…。