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露宣言の停戦期限、日本時間きょう午前6時 “プーチン大統領から延長の指示出ず”

2025年4月21日 6:27
露宣言の停戦期限、日本時間きょう午前6時 “プーチン大統領から延長の指示出ず”

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、プーチン大統領が30時間の一時停戦が始まると宣言した時刻以降もロシアの攻撃が続いているとの認識を示しました。一方、ロシア側は「停戦体制を順守している」としています。

ゼレンスキー大統領は20日、SNSで、プーチン大統領が30時間の一時停戦が始まると宣言した時刻以降、6時間で「ロシア軍の砲撃が387回、攻撃が19回あった」などとして、ロシアの攻撃が続いているとの認識を示しました。

「ロシア軍は停戦するとの印象を作り出そうとしているが、依然として侵攻の試みが続いている」として、ロシア側に停戦の順守を求めています。

一方、ロシア国防省は20日、「命令に従いロシア軍は停戦体制を順守している」とした上で、「ウクライナ軍が停戦宣言の後、ロシアの陣地に対し444回の砲撃を行った」と主張しています。

ロシア側が宣言した停戦は日本時間午前6時までが期限となりますが、ロシア大統領府の報道官はプーチン大統領から延長の指示は出ていないとしています。

こうした中、ウクライナとロシアの間で19日、戦闘開始以降、最大規模となる500人を超える捕虜交換が行われました。両国の捕虜交換はUAE=アラブ首長国連邦の仲介で行われ、ロシア国防省も246人がロシアに帰還したと発表しています。また緊急の医療支援を必要とするウクライナ兵31人も、負傷したロシア兵15人との交換で引き渡されたということです。

AP通信はこの捕虜交換を戦闘開始以降、最大規模のものだと伝えています。

最終更新日:2025年4月21日 6:35