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日米関税協議に突然参加…「自分が主役」“トランプ流の交渉術” 赤沢大臣は自身を「格下」と表現

2025年4月17日 21:20
日米関税協議に突然参加…「自分が主役」“トランプ流の交渉術” 赤沢大臣は自身を「格下」と表現

17日に行われた日米関税協議は突如、トランプ大統領が参加する異例の展開となりました。そこには自分が主役とアピールする“トランプ流の交渉術”がありました。

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世界に先駆け始まった“トランプ関税”見直しの第一歩。

赤沢経済再生相(日本時間17日午前9時ごろ)
「米国の関税措置に関する日米協議を実施いたしました。総理のメッセージとして日米双方の経済が強くなるような、包括的な合意を可能な限り早期に実現したいとの考えを伝えました」

しかし日本経済の未来を担う協議は“波乱”の幕開けに…。

内閣官房のHPにアップされたのは、横に並んで笑顔を見せる赤沢大臣とトランプ大統領の写真。突如、異例の会談が行われたのです。

赤沢経済再生相
「トランプ大統領がきょう私と会ってくださったことは、これはもう大変ありがたいことだと思います。ザクッと言ってしまえば、もう端的に言って明らかに格下も格下ですので」

トランプ大統領がSNSを更新したのは、日本時間16日午後7時半ごろ。日米関税協議が行われる半日ほど前のことでした。

トランプ大統領SNSより
「私は財務長官と商務長官とともに協議に出席する」

まさに青天のへきれき…。トランプ大統領が突如、閣僚レベルの協議に出席する意向を示したのです。

予測不能な言動で世界を振り回してきたトランプ大統領。今回の“出席宣言”も、相手を揺さぶり主導権を奪う“トランプ流交渉術”炸裂か…。

大慌てとなったのは 日本政府です。16日夜、首相公邸では対応を協議する緊急会議が開かれました。石破首相は周辺に「トランプ大統領が出てくるなら私が行くのに。話が違う」と、“焦り”を見せていたといいます。

このとき赤沢大臣はすでに日本を飛び立ち、空の上。アメリカ到着後、早速“トップ”との会談に臨むこととなりました。

2005年、“小泉チルドレン”の1人として政治家の道を歩み出した赤沢大臣。石破政権で初入閣を果たし、今回、日米関税の交渉役に“抜てき”。ただ自民党内からは“外交経験が少ない”と不安の声があがっていました。

そこに いきなり飛び込んできたトランプ大統領との会談。トランプ大統領はSNSで…

トランプ大統領
「大きな進展があった」

はたして関税交渉の“主導権”はどちらの手に…。赤沢大臣は会談終了後。

赤沢経済再生相
「大統領はですね、本当に温かい配慮の方で、格下と会っているということを本当に感じさせない。私は本当に大統領の器の大きさというか温かさというか、配慮は非常に強く感じたということは申し上げておきたいと思います」

トランプ大統領に対し、自身を“格下”と表現しました。