オーストリア第2の都市、南部グラーツの学校で10日、銃の乱射事件がありました。警察は教師や生徒ら10人が死亡し、少なくとも11人がけがをしたと発表しました。容疑者は犯行後、自殺しています。

事件があったのは、オーストリア南部グラーツにある日本の高校にあたるギムナジウムで、10日午前10時頃校内で銃声が聞こえたとの通報があり、警察がかけつけました。地元メディアによりますと、容疑者の男が2つの教室で銃を乱射したということで、地元警察は、学校関係者10人が死亡し、少なくとも11人がけがをしたと発表、容疑者は犯行後、校内のトイレで自殺したとしています。

犯行に使われた拳銃とライフルは容疑者本人のもので、合法的に所持していたということです。容疑者はこの学校を中退した21歳のグラーツ出身のオーストリア人の男で、地元メディアは男がいじめの対象だったと報じていますが、当局は、家宅捜索で両親の家から発見された男の遺書からは動機はわからないとしています。