トランプ大統領、改めて利下げ要求 FRB議長に「ミスター遅すぎる人」
アメリカのトランプ大統領は21日、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長に対し改めて利下げを要求しました。
トランプ大統領は21日、SNSへの投稿で「予防的な利下げが多くの人から求められている。エネルギー価格は大幅に下がり食品の価格も下がるなどしていて事実上、インフレはない」と主張し、FRBに対し改めて利下げを求めました。
また、パウエル議長を「ミスター・遅すぎる人」と批判し、督促しました。パウエル議長は、これまでいわゆるトランプ関税がインフレにつながらないか見極めたいとして利下げには慎重な立場を崩しておらず、トランプ氏がいらだちを募らせたかたちです。
こうした中、21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から971ドル82セント値を下げ、3万8170ドル41セントで取引を終えました。市場で中央銀行の独立性が脅かされることへの懸念など、経済に対する不透明感が強まったためとみられます。