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トランプ大統領「和平交渉に非常に有害」 ゼレンスキー大統領の“ロシアによるクリミア半島支配認めない”発言に

2025年4月24日 12:09
トランプ大統領「和平交渉に非常に有害」 ゼレンスキー大統領の“ロシアによるクリミア半島支配認めない”発言に

ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア半島の支配を「認めない」と述べたことを受け、アメリカのトランプ大統領は23日、「和平交渉に非常に有害な発言だ」と非難しました。

ロシアとウクライナの和平交渉をめぐり、アメリカメディアは、トランプ政権がウクライナに対し、クリミア半島をロシアの一部として承認することなどを含む和平案を提示したと伝えています。

こうした中、ゼレンスキー大統領は22日、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島について「ウクライナはロシアの占領を法的に認めない」と強調しました。これに対しトランプ大統領は23日、自身のSNSに「この発言はロシアとの和平交渉に非常に有害だ」、「クリミア半島は数年前に失われていて、議論の対象ですらない」などと投稿し、非難しました。

その上で「我々は合意まで、あと少しだ。『手持ちカードのない』男は決着をつけるべきだ」として、ゼレンスキー氏に交渉の受け入れを迫りました。

一方、ゼレンスキー大統領は23日、自身のSNSに、「ウクライナはこれからも常に憲法に従って行動し、アメリカもわれわれの決定に沿って行動を起こしてくれると強く確信している」と投稿しました。クリミア半島のロシア支配を認めることはウクライナの憲法に違反しているため、トランプ大統領の批判は受け入れられないとの姿勢を示唆したものとみられます。

最終更新日:2025年4月24日 12:09