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NYの路上に“ゴミの山”ワクチン義務化で

2021年11月2日 20:51

感染が減少傾向となっているアメリカのニューヨークで、ゴミの回収が遅れる事態が起きています。ひどいにおいを放ち、回収されずに路上にあふれかえるゴミ。今、ニューヨークで何が起きているのでしょうか。

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11月1日、アメリカ・ニューヨーク。路上には、ゴミの山があふれかえっていました。

記者
「夕方になりましたが、ゴミの山が回収されずに残されたままになっています。近づくと、マスクをしていてもわかるほど、異臭が漂っています」

ニューヨーク市民
「ゴミのにおいがひどくて困っています、正直。ゴミのにおいにつられて、害獣とか害虫とか増えると困るので」

アメリカ・ニューヨークで今、ゴミが回収されない異常事態が起きています。その原因は…

ニューヨーク市民
「(通常は)週3回ゴミの回収が行われているが、全く回収されていない。これは、ワクチン接種を受けたくない衛生局の職員がいるためだと思っている」

ニューヨーク市では11月1日から、市の全職員に新型コロナウイルスワクチンの接種を義務化しました。未接種の職員は給料が支払われない休暇扱いとなります。

義務化の影響について、ニューヨーク市長は、「行政サービスに支障は出ない」と説明していました。

ニューヨーク市 デブラシオ市長(1日)
「約40万人の職員のうち(ワクチンを受けず)無給になったのは9000人。これは労働力の6%以下だ。市のサービスには何の支障もありません」

しかし、現実にはゴミの回収が遅れる事態が発生しています。

また、消防士の労働組合も「消火活動に支障が出ないことを願っていますが、現時点では何とも言えません」としています。

現在は感染が減少傾向となっているアメリカ。(感染者 4609万1924人 死者 74万7033人 米ジョンズ・ホプキンス大 2日午後5時時点)

大都市ニューヨークでは、市職員のワクチン接種の義務化による市民生活の影響が懸念されています。