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オバマ大統領とプーチン大統領が直接会話

2014年6月7日 0:54

 第二次世界大戦の戦況を大きく変えた「ノルマンディー上陸作戦」。ナチスドイツの占領下にあったフランス・ノルマンディー海岸に、アメリカなど連合軍が攻め入った作戦だ。それから70年となる6日、記念式典が行われた。ウクライナ情勢が緊迫して以来、初めてアメリカのオバマ大統領とロシアのプーチン大統領が同席する場となった。

 式典は日本時間6日午後11時半ごろ終了した。2人は式典前の昼食会で10分から15分程度、会話をしたという。アメリカ側からはまだ何も発表はないが、ロシアのタス通信によれば、2人は、ウクライナの情勢について意見交換し、武力行使と軍事行動を縮小させることについて話しあったという。

 プーチン大統領は5日のG7サミットが終わった直後から、ヨーロッパの首脳と次々と会談を重ねた。一方でオバマ大統領とだけは接触がなかったため、2人の動向が注目されていた。6日の会話で、まずは歩み寄りの糸口は見つけたかたち。

 また、式典にはウクライナのポロシェンコ次期大統領も出席していて、プーチン大統領と、昼食会前の短い立ち話ではあったが、初めて顔をあわせた。

 ロシア通信によると、2人は、ウクライナ軍と親ロシア派の双方に東部での軍事行動を即時中止するよう呼びかけることで一致したという。ポロシェンコ氏は7日、正式に大統領に就任する。そのタイミングでプーチン大統領と直接会話したことの意味は決して小さくないと言える。