×

米露大統領に“核軍縮に向けた交渉を” 日本被団協など3団体が書簡

2025年4月29日 3:10
米露大統領に“核軍縮に向けた交渉を” 日本被団協など3団体が書簡

NPT=核拡散防止条約の再検討会議に向けた第3回準備委員会の開幕に合わせ、日本被団協など3団体が、アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領に核軍縮に向けた交渉など求める書簡を送りました。

核軍縮や不拡散に関する唯一の国際的枠組みであるNPTについて、28日から再検討会議に向けた3回目の準備委員会が、アメリカ・ニューヨークの国連本部で始まりました。

開幕に合わせ、過去にノーベル平和賞を受賞した日本被団協とICAN、IPPNWの3団体が、アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領に書簡を送ったと発表しました。

書簡では、核兵器をめぐる状況が「この数十年間で最も危険性の高いもの」だと指摘し、強大な核兵器を保有する国の両大統領が直接面会して「全面的な核兵器廃絶の合意」を結ぶよう要請しています。

また、核兵器について「人間の手で作られたものであり、人間の手でなくすことができる」とし、「必要なのは、政治的意思だけ」と訴えました。

NPTをめぐっては、過去2回の再検討会議で成果文書を採択することができておらず、今回の準備委員会でどれだけ合意形成の道筋を付けられるかが注目されます。

最終更新日:2025年4月29日 3:12