米露首脳電話会談 即時停戦進展せず トランプ氏SNSに“交渉条件は当事者間で”
ウクライナ情勢をめぐり、米露の首脳が電話会談を行いましたが、即時停戦に向けた進展はありませんでした。
ロシアのプーチン大統領は「和平に向けて適切な合意が成立すれば、一時停戦も可能だ」という認識を示したものの、無条件の30日間の停戦には依然応じない構えです。
ロシアは先週の直接交渉でもウクライナが受け入れがたい停戦条件を突きつけていて、今後も戦闘を続けながら自国に有利な条件の受け入れを迫るとみられます。
一方、アメリカのトランプ大統領は、会談後「ロシアとウクライナは停戦に向けた交渉をただちに開始する。そのための条件は当事者間で交渉する」とSNSに投稿しました。
さらに、ウクライナのゼレンスキー大統領などに会談の内容を伝えました。そのうえで、バチカンが停戦協議の場を提供する意向を示していることについて、「バチカンで開催することは素晴らしい。特別な意味をもつかもしれない」と期待感を示しました。
また、ゼレンスキー大統領はロシア、アメリカ、EU=ヨーロッパ連合、イギリスの首脳らとの会談を検討していると述べました。候補地にはトルコ、スイス、バチカンが挙がっています。