「スキャンダル調査」「根回し」も……次の教皇を決める“密室”コンクラーベの舞台裏 日本人も有望視?【#みんなのギモン】

そこで今回の#みんなのギモンでは、「ローマ教皇選ぶ コンクラーベとは?」をテーマに解説します。
小野高弘・日本テレビ解説委員
「ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が88歳で亡くなりました。今後、14億人のカトリック信者のトップである次の教皇を選ぶ選挙『コンクラーベ』が行われます」
「2013年3月、当時76歳で第266代ローマ教皇に選ばれました。アルゼンチンのブエノスアイレス生まれで、南米出身の教皇が選ばれたのは史上初。ヨーロッパ以外の出身者が教皇に選ばれるのも約1300年ぶりのことでした。12年間、トップの地位にありました」
「日本の大勢の方の記憶にも刻まれています。2019年、広島や長崎の被爆地を訪問して、核兵器の廃絶を訴えました」
小野解説委員
「フランシスコ教皇は、20日にバチカンで行われた復活祭のミサに車いすで参加しました。『親愛なる兄弟姉妹のみなさん、復活祭おめでとうございます』とあいさつ。これが、公の場で見せた最後の姿となりました」
鈴江奈々アナウンサー
「日本を訪れた際に残された言葉もそうですし、眼差しもとても温かくて、最高指導者として君臨する方というよりは、助けを求めている人に寄り添う、身近にいらっしゃるような存在だなという印象があります」
小野解説委員
「2025年2月から肺炎で1か月以上入院し、3月に退院したばかりでした。ローマ教皇庁によると、死因は脳卒中とそれに伴う心不全だということです」
「ローマ教皇はカトリック信者約14億人のトップ。世界の人口が82億人ほどとされているので、世界人口の約2割を占める人たちのトップという立場です。当然、世界情勢にも影響を与えます。教皇が亡くなって20日以内に、新たな教皇を選ぶ選挙が行われます」