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異例のスピード就任…新ローマ教皇は「レオ14世」 名前の由来は? トランプ氏の“暴走”止められる?【#みんなのギモン】

2025年5月10日 12:53
異例のスピード就任…新ローマ教皇は「レオ14世」 名前の由来は? トランプ氏の“暴走”止められる?【#みんなのギモン】
ローマ・カトリック教会の新しい教皇に、史上初となるアメリカ出身の枢機卿が選ばれました。社会的弱者に寄り添う姿勢の人といわれていますが、選ばれた理由を専門家に聞きました。アメリカのトランプ大統領とどう関わっていくかが注目されます。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「新ローマ教皇 レオ14世とは?」をテーマに解説します。

■教皇の決定を伝える「白い煙」が…

忽滑谷こころアナウンサー
「初めてのアメリカ出身の教皇となったレオ14世とは一体どんな人物なのか。トランプ大統領とどういった関わりを見せていくのでしょうか」

「日本時間の9日午前1時すぎ、教皇の決定を伝える白い煙が煙突から上がりました」

森圭介アナウンサー
「煙突の近くに(鳥の)ヒナがいると、話題にもなっていましたね」

忽滑谷アナウンサー
「集まった人々からは大きな歓声が上がりました」

鈴江奈々アナウンサー
「映像で見ていても歓声の大きさが感じられます。いつ白い煙が出るかわからない中で皆さん長い時間待ち続けていたということで、その影響力の大きさも感じられるシーンですね」

■国籍はアメリカとペルーの2つ

忽滑谷アナウンサー
「第267代のローマ教皇に選ばれ、教皇レオ14世を名乗ることになったのが、アメリカ・シカゴ出身の枢機卿、ロバート・プレボスト氏(69)です。アメリカ出身の教皇が誕生するのは史上初めてのことだそうです」

「ロイター通信によると、2015年から2023年までペルーで司教を務め、アメリカとペルーの国籍を2つ持っています。フランシスコ前教皇によって、ローマ教皇庁の世界各国の司祭を選ぶ責任者に任命されていて、2023年に枢機卿になりました」

■わずか2年で“スピード就任”

直川貴博キャスター(元福島中央テレビアナウンサー)
「選出されるまで2年しか経っていないということなんですか?」

忽滑谷アナウンサー
「はい。かなりスパンが短いなと思われる方も多いでしょう。帝京大学総合博物館の館長で中近世のカトリック教会の歴史などを研究している高橋裕史教授によると、わずか2年でのスピード就任は異例のことだそうで、全く予想していなかったそうです」

「ただ、レオ14世は社会的弱者に寄り添う姿勢の人だそうで、戦争や貧困など今の社会情勢を見ると、選ばれたのは決して不思議なことではない、と話していました」

「そして、アメリカ出身の教皇が選ばれた理由について。ローマ・カトリック教会は今、他の宗教や他の民族との共存を進めていきたいと考えているそうです」

「そこで、アメリカは多くの宗教や民族が共存している国であることから、レオ14世が共存を推進する役割を担うことを期待されて選ばれたのではないか、と高橋教授は話していました」

森アナウンサー
「コンクラーベで教皇は枢機卿の投票によって決まるわけですから、他の枢機卿の皆さんもレオ14世にそういった役割を期待しているということですよね」

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■「レオ14世」に込められた意味