パキスタン“核兵器含む決定を行う会議”を招集 インドとの間で軍事衝突続く
インドとの間で軍事衝突が続くパキスタンは10日、核兵器に関する決定も行う国家指揮当局の会議を招集したと発表しました。
ロイター通信などによりますと、パキスタンのシャリフ首相は10日、国家指揮当局の会議を招集したと発表しました。
この当局は核兵器に関するものも含め、安全保障上の決定を下す最高機関で、会合には軍の最高司令官や情報機関の長官、閣僚の幹部が出席するということです。
AP通信によりますと、パキスタンの国営メディアは10日、国内の3つの空軍基地にインドからのミサイル攻撃があり、これにする報復攻撃を行ったと報じていて、「インドの複数の場所を標的にしている」としています。
カシミール地方では先月、インドが実効支配する地域で観光客26人が死亡するテロ事件が起きていて、パキスタンの関与を主張するインドと、事件への関与を否定するパキスタンとの間で報復の応酬が続いています。
両国は、いずれも核兵器を保有していて、軍事衝突がさらに大規模なものに発展しないか、懸念が深まっています。